すむラボ特集「注目!中堅ハウスビルダーの取り組み」は大手のハウスメーカーがその企業力を活かしてパワーコミュニケーション行う中で、中堅ハウスビルダーはどのような取り組みや特徴出しをすることで差別化を狙っているのか。
選ばれる中堅ハウスビルダーにはどんな共通項があるのか、それを実際に対面取材させていただくことで解き明かし、普段のビジネスにお役立ていただこうという特集を展開します。
中堅ビルダー特集第2回は 「住まいを通じて一生のおつき合い」ZENホールディングスグループ 株式会社ユニホー様
株式会社ユニホー
1972年3月設立 資本金12億7375万円 従業員数172名 「住まいを通じて一生のおつき合い」を理念に掲げ、豊かな暮らしと住み良い環境づくりを追求し続け40年。
新築住宅の開発・販売から、リフォーム、仲介、管理業務まで「住」に関わるすべての領域をカバーし、ZENホールディングスグループの中核を担っている。
今回お話を伺ったのは東京支店分譲開発1課 梅村 才記様
Q.ユニホー様は企画・開発・建設・販売・管理など住空間の創造に係わる総合的な事業を手がけているとのことですが、主力商品とは何ですか?
A.ユニホーとしては新築・中古問わず「住宅の販売」が主力事業で、あとは「賃貸管理」を得意としています。
どの事業に注力しているかというとユニホーでは「住宅部門」となります。新築部門ではマンションの「ユニーブル」ブランド、戸建ての「フォリア」ブランドの分譲事業と、中古部門は最近リノベーションのマンションも市場として成長してきています。あとは賃貸の管理です。ユニホーは出自が麦島建設という会社で、そちらの方ではアパートの請負工事をやっており、麦島建設が建てたアパートの管理を行うことがユニホーの主力の業務であったため賃貸の管理は得意としています。
グループ会社の中ではユニホーだけが不動産取引を扱っており、デベロッパーとしての役割を担っています。全国各地の情報を仕入れ、その土地を「買う」ところから始められるのがうちの強みで、創業地である名古屋はもちろん、マーケットとして大きい東京圏、再開発などが進む北海道や仙台などでも活動しています。
Q.ユニホー様はのブランドへのこだわりや強みと言ったものをお聞かせください?
A.創業者の理念「利他・自利」「住まいを通じて一生のお付き合い」を掲げており、世のため人のためになる仕事を続けています。
フォリアシリーズもユニーブルシリーズも基本的には同じで「いいものを安く提供する」ということに尽きます。土地がいくらです、工事費がいくらですと積み上げていき、料金がこれです。ではデベロッパーとして何の工夫もありません。やはり土地の仕入れなどはより安く、指値などにより交渉していく。工事費もグループ内で回すことで工夫していくなど、「良いもの」を「より安く」提供することにデベロッパーの役割があると思っています。
また、ZENグループでは創業者の理念というものを大切にしており、経営哲学としての「利他・自利」、経営理念として「住まいを通じて一生のお付き合い」を掲げています。当社の営業スタイルは、「売ってください」「買ってください」という営業ではなく、「何でも相談してください」というお客様の住まいのお困りごとに答える「御用聞き」スタイルを創業当時から継続しています。世のため、人のためになる仕事を続けていく。そのようなスタンスもあって今では、住民の方から住まいや暮らしに関するさまざまなご相談が多く寄せられます。
Q.その「ZENグループ」ですが、”地球上で最後まで生き残る企業を目指します。”と掲げられております、何か特徴的な取り組みなどはなされているのですか?
A.良いものを、安く、地元の人へというデベロッパーの使命のもと、海外の街開発や、学校支援、PPP/PFI事業などへ取り組んでいます
ZENホールディングスの特徴的な取組としては、ミャンマーなど海外でも事業を行っていて、そこでは何ヘクタールもある再開発事業による街づくりを手掛けています。その事業でも理念は同じで、良いものを、安く、地元の人へ届けるというデベロッパーの使命を持って取り組んでいます。
その他では、ユニホー40年の歴史やノウハウを活かした「PPP/PFI」事業への参入で、名古屋大学の留学生用宿舎のSPC運営・維持管理・運営や、愛知県営鳴海住宅PFI方式整備事業などの取り組みも行っていたり、学校支援事業なども手掛けています。こうした民・官・学連携事業に参画できたのも「利他・自利」の哲学を持って、仕事を続けてきたおかげかもしれません。
「禅」をグループ名の由来に持つZENグループのユニホー様。経営哲学や理念を貫くことで世界に飛躍した【地球上で最後まで生き残る】可能性を秘めた会社でした。
取材協力
株式会社ユニホー https://www.uniho.co.jp/